伝説のトレーダー「ラリー・ウィリアムズ」の相場の読み方とは?

「テクニカルだけでは勝てない…」
「ファンダメンタルズも後づけばかりで信用できない…」
そんなふうに感じたことはありませんか?

今回は年間11400%という驚異のリターンを叩き出したトレーダー、
ラリー・ウィリアムズの相場分析術を紹介します!
ラリー・ウィリアムズとは?
1987年、世界的トレード大会「ロビンスカップ」で1万ドルを110万ドルにした人物。
そのパフォーマンスは今も破られていません。
彼の強さの理由は、「相場には季節的なクセがある」という点に着目し、
何十年もの統計データをもとに分析・体系化した点にあります。
ラリーの視点①「季節性(シーズナリティ)」
相場はランダムに動いているように見えて、実は“動きやすい季節”がある。
たとえば:

- ゴールドは年末に上がりやすい
- 原油は夏場に強い
- ドル円は1月に円高になりやすい
ラリーはこうした傾向を「季節性カレンダー」として活用し、トレードタイミングを見極めていました。
ポイントは「日付のズレも織り込んで、流れを読む」こと。
5月相場のクセとは?
「Sell in May(5月に売って市場から離れろ)」という有名な格言があります。

これは単なる迷信ではなく、実際の統計にも裏付けられています。
- S&P500:
- 11月〜4月の平均リターン → 約7.5%
- 5月〜10月の平均リターン → 約1.5%
- ドル円(月別平均騰落率/2004〜2023年)
- 5月:-0.8%(最も下落しやすい月)

なぜ5月に下がりやすいのか?
- 日本企業の決算期で「円買い」が出やすい
- ゴールデンウィークで流動性が低下、売り仕掛けが入りやすい
- 米国の「Sell in May」で株売り → リスクオフ → ドル安・円高へ
つまり、5月の下落傾向は偶然ではなく、心理・需給・統計が合致した合理的な現象なのです。
2025年の5月はどう動く?
今年の環境を踏まえると、次のような展開が予想されます。
- 日銀の為替介入で「円買い圧力」あり
- FRBの利下げ観測が進行中(ドル売り材料)
- ゴールデンウィーク+企業の資金移動で流動性低下
このため、「ドル円は高値を追いづらく、下げに転じやすい」状況と言えそうです。
たとえば、5月上旬に145~146円で頭打ちするようなら、
中旬以降は“売り場探し”を意識する局面です!
ラリーの視点②「COTレポート」
COTとは、アメリカの商品先物取引委員会が毎週発表しているポジションデータのこと。
- コマーシャル(商業筋)=大口のプロ
- ノンコマーシャル(投機筋)=ファンドなど
ラリーはこれを見て、
「プロが動いているか?」「アマが熱くなっているか?」を判断していました。
彼は「プロとアマの綱引き」と表現しており、
どちらが勝ちそうかを見極めるツールとして活用していたのです!
ラリーの視点③「ニュースと価格の関係性」
ラリーの名言:

「ニュースは値動きの“原因”ではなく“結果”だ」
つまり、「価格が先に動き、ニュースはあとから理由づけされる」という考えです。
- 良いニュースでも価格が上がらない
- 悪いニュースでも下がらない
そんなときは「表に出ていない本質がある」と見ていたのです!
まとめ
- 相場には「季節的なクセ」がある
- 5月は統計的にも、心理的にも「売られやすい」
- ラリーの手法はデータと行動心理に基づいたもの
- 2025年も「5月の下落リスク」は高い可能性あり

ラリー・ウィリアムズの分析は、テクニカルやファンダだけに頼らない、“相場の本質を読む思考法”です。
もし今、「相場の流れが読めない」と感じているなら、
彼の視点を取り入れることで、トレードの質が一段階上がるかもしれません!
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